日本が誇る製造業

モノづくりが盛んな日本においては、製造業や開発に携わっているという人たちは、収入がいいかどうかということもそうですが、仕事に対するやりがいが命であるという声をよく聞くことができます。
例えば、自動車開発に携わっている技術者であれば、ただ単に出世して、今より高い給料をもらうために働いているというよりは、世界に誇れる車を世の中に送り出すこと、ライバル他社の一歩先を行く車を、ひと足早く市場に送り込むことに躍起になっているかもしれません。
このような技術者に対して転職の話、もしくはヘッドハンティングが行なわる場合、大抵彼らが気にするのは、今よりも給料が上がるかということよりも、より自分が望んでいる環境で開発を行なうことができるかということでしょう。
そのような意味においては、医師の転職、転院の動機に似ています。
例えば心臓血管外科医であれば、今よりももっと最新設備の整った環境で手術を執刀したいという願いが、大きな原動力になっていることでしょう。
開発職に話を戻すと、自動車の製造は、世界の中でも日本の技術はトップレベルであり、それらを支えてきたのは優秀で、情熱的な自動車開発の専門家たちです。
現在、自動車開発を取り巻く環境は大きく変化しています。
プロフェッショナルの生きがい
従来採用されていたシステムを根本から見直す必要があり、その競争に出遅れると、自分の会社に未来はありません。
例えば、ここ数年電気自動車の導入に関連したインフラの整備なども進み、これからはハイブリッド車、電気自動車の時代になるでしょう。
その時代の波に先駆けて動くことのできる開発者のみが生き残っていくことができるに違いありません。
優秀な技術者には、他社がすぐに目をつけます。
最近では国内メーカーだけではなく、成長が著しい韓国や中国のメーカーからも転職話が舞い込んでくるに違いありません。
彼らが求めているのは、社会の現状を正確に見据えたうえで、従来の自動車という概念にとらわれず、新しい技術をどんどん導入していける、そのような環境を提供してくれる会社です。
ですから、そのような環境を提供してくれる自動車メーカーからヘッドハンティングの話があれば、心が動かされるに違いありません。
グローバル化がますます進み、自動車メーカー同士の合併等も国境を越えて行なわれるようになっています。
そうなると、少し残念なのが、日本の優れた技術が国外に流出してしまう可能性が、以前よりも大きくなってしまうということです。
日本の技術者の方もそれはわかっていると思います。